STEP3完全ガイド:積立投資|新NISAで“自動で育てる仕組み”を作る
資産形成のロードマップでは、STEP1で支出最適化(守りを固める)、STEP2でポイント収入化(入金力を上げる)を進めてきました。次のSTEP3では、積立投資によって、得た資金を自動で育てる仕組みを作ります。
積立投資とは、毎月一定額を自動で投資信託などに積み立てていく方法です。新NISAを活用すれば、運用益が非課税になるため、投資に慣れていない方でも検討しやすい制度です。
この記事では、STEP3の全体像と、あなたがどこから始めるべきかを整理していきます。
お金の3つのフェーズ(稼ぐ・増やす・守る)
資産形成を考えるとき、お金には3つのフェーズがあります。
1. 稼ぐフェーズ
給料、副業、ポイ活などで入金力を上げる段階です。STEP1(支出最適化)とSTEP2(ポイント収入化)で、この「稼ぐフェーズ」を実践してきました。
2. 増やすフェーズ
稼いだお金を投資に回して、資産を育てる段階です。STEP3(積立投資)とSTEP4(個別株・IPO)が、この「増やすフェーズ」に該当します。
3. 守るフェーズ
築いた資産を守り、リスクを管理する段階です。守るフェーズへの移行時期は年齢だけでなく、資産額・生活状況・家族構成・リスク許容度によって変わります。
稼ぐだけではなく、増やすフェーズに移行することが、資産形成を加速させる一つの方法です。
なぜSTEP2の後にSTEP3なのか?
資産形成のロードマップでは、STEP1(支出最適化)→ STEP2(ポイント収入化)→ STEP3(積立投資) の順番を守ることが重要です。
STEP1・STEP2で「稼ぐフェーズ」を完成させる
STEP1では支出を見直して守りを固め、STEP2ではポイント収入化で入金力を上げました。これにより、月1万円程度の余裕資金を作れる可能性があります。
STEP3で「増やすフェーズ」へ移行
STEP2で得た入金力を、STEP3の積立投資で「増やすフェーズ」へ移行させます。
例えば、月1万円を年利5%で20年間積み立てた場合、元本240万円が約410万円に増える試算になります。ただし、この年利は将来を保証するものではなく、途中の評価額は上下します。また、手数料・税金等によって実際のリターンは変動します。あくまで一つの目安として参考にしてください。
過去のデータと長期投資の考え方
ジェレミー・シーゲルの研究など、過去のデータを見ると、長期的には株価が上昇傾向にあった期間が多く見られます。ただし、過去のデータは将来の結果を保証するものではなく、長期的な下落や停滞が起こる可能性もあります。
投資は何より「続けること」が大事ですが、続ける前提としてリスクを理解しておくことも重要です。

積立投資で大切にしている3つの考え方
積立投資を続けるために、僕が大切にしている3つの考え方を紹介します。
1. 短期的な値動きに一喜一憂しない
日々の株価を気にせず、淡々と積み立て続けます。短期的には上がったり下がったりしますが、感情的な判断を避けることが長続きのコツです。
2. 他人の自慢は気にしない、目にしない
他人の運用成績や自慢話は気にしません。自分のペースで進めることが、長く続けるコツです。
3. 余裕資金で投資する
生活費や緊急資金は別に確保し、余裕資金で投資します。ポイントを使った投資なら、さらに気持ちの負担が軽くなります。
STEP3の全体マップ(やることリスト)
STEP3の積立投資は、以下の5つの要素で構成されています。
| やること | 概要 | 次に読む記事 |
|---|---|---|
| ① 新NISA口座開設 | 証券会社の選び方、口座開設手順 | 新NISA口座開設ガイド(N01) |
| ② つみたて投資枠の設定 | 積立額の決め方、自動設定のやり方 | つみたて投資枠の設定方法(N02) |
| ③ 商品(投資信託)の選び方 | インデックスファンドの基礎、おすすめ銘柄 | 商品の選び方(N06) |
| ④ 暴落への備え方 | 暴落時の心理、やってはいけないこと、乗り越え方 | 暴落不安を乗り越えるメンタル対策 |
| ⑤ 長期継続のコツ | 長期的な視点、続けることの重要性、習慣化 | 長期投資を続けるための考え方 |
それぞれの要素について、以下で詳しく説明していきます。
あなたはどこから始める?(分岐診断)
以下の質問で、あなたの現在地を確認しましょう。
質問1:証券口座を持っていますか?
→ NO の場合 → ① 新NISA口座開設 へ
→ YES の場合 → 質問2へ
質問2:つみたて投資枠の設定を済ませていますか?
→ NO の場合 → ② つみたて投資枠の設定 へ
→ YES の場合 → 質問3へ
質問3:どの商品(投資信託)を買うか決めていますか?
→ NO の場合 → ③ 商品の選び方 へ
→ YES の場合 → 質問4へ
質問4:暴落時の対処法を理解していますか?
→ NO の場合 → ④ 暴落への備え方 へ
→ YES の場合 → 質問5へ
質問5:長期継続のコツを理解していますか?
→ NO の場合 → ⑤ 長期継続のコツ へ
→ YES の場合 → STEP4(個別株・IPO)へ進む準備OK
① 新NISA口座開設(証券会社の選び方)
積立投資を始めるには、まず証券口座を開設する必要があります。新NISAを活用すれば、運用益が非課税になるため、投資に慣れていない方でも検討しやすい制度です。
新NISAとは?
新NISAは、2024年から始まった非課税制度です。つみたて投資枠(年間120万円まで)と成長投資枠(年間240万円まで)があり、運用益が非課税になります。
証券会社の選び方
証券会社を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 手数料:取引手数料や信託報酬が低い
- 使いやすさ:スマホアプリが使いやすい
- 商品ラインナップ:投資信託の種類が豊富
- ポイント連携:証券会社によって使えるポイントが異なります(楽天ポイント、Tポイントなど。最新状況は各社で確認してください)
主な証券会社の例
代表的な証券会社は以下の通りです。
- 楽天証券:楽天経済圏との連携がある
- SBI証券:商品ラインナップが豊富
- マネックス証券:米国株に強い
※特定の商品を推奨する意図はありません。ご自身の状況に合わせて選択してください。
口座開設の手順
証券口座の開設は、オンラインで完結します。本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証)を用意して、証券会社のサイトから申し込みます。通常、数日~1週間程度で口座が開設されます。
次に読む記事
新NISA口座開設ガイド(N01)— 口座開設の手順を画像つきで解説
② つみたて投資枠の設定(自動で育てる仕組み)
証券口座を開設したら、次はつみたて投資枠の設定を行います。
つみたて投資枠とは?
つみたて投資枠は、新NISAの一部で、年間120万円まで非課税で積み立てられる制度です。毎月自動で積み立てる設定ができるため、取引画面を開く必要がなく、続けやすいのが特徴です。
積立額の決め方
積立額は、余裕資金の範囲内で決めます。
- 月1万円:投資に慣れていない方向け。STEP2のポイント収入を回すイメージ
- 月3万円:給料の一部を回す場合
- 月5万円:余裕資金が多い場合
無理のない範囲で設定し、後から増額・減額することも可能です。
ポイントを使った投資のやり方
一部の証券会社では、ポイントを使って投資信託を買うことができます。STEP2で得たポイントを投資に回すことで、「余裕資金で投資を経験する」ことができます。
自動設定の方法
証券会社のサイトやアプリで、毎月の積立額と積立日を設定します。「毎月1日に1万円」「毎月15日に3万円」など、自分の給料日に合わせて設定するのが続けやすいです。
次に読む記事
つみたて投資枠の設定方法(N02)— 積立額の決め方と自動設定の手順を解説
③ 商品(投資信託)の選び方
つみたて投資枠の設定が済んだら、次はどの商品(投資信託)を買うかを決めます。
インデックスファンドとは?
インデックスファンドは、日経平均やS&P500などの指数に連動する投資信託です。手数料が低く、分散投資ができるため、投資に慣れていない方でも検討しやすい商品です。
投資信託の例
代表的な投資信託は以下の通りです。
S&P500連動型(例:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))
- 米国の主要500社に分散投資
- 過去のデータでは長期的に上昇傾向が見られた
全世界株式型(例:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))
- 世界中の株式に分散投資
- リスク分散を重視する場合
※上記は一例であり、特定の商品を推奨する意図はありません。ご自身の状況に合わせて選択してください。
信託報酬の比較
投資信託には「信託報酬」という手数料がかかります。信託報酬が低いほど、長期的なリターンが大きくなる可能性があります。
例えば、eMAXIS Slimシリーズは信託報酬が0.1%程度と低く、投資に慣れていない方でも検討しやすい商品です。
分散投資の考え方
1つの商品に集中せず、複数の商品に分散投資することで、リスクを抑えることができます。ただし、投資に慣れていない方はまず1~2本の商品から始めて、慣れてきたら追加するのが続けやすいです。
次に読む記事
商品の選び方(N06)— インデックスファンドの基礎と選定基準を解説
④ 暴落への備え方(メンタル対策)
積立投資を続けていると、いつか必ず暴落に遭遇する可能性があります。暴落時にどう対処するかが、長期投資を続けるうえで重要です。
暴落時に起こる心理
株価が急落すると、以下のような心理状態になりやすいです。
- 不安:「このまま下がり続けるのでは」
- 恐怖:「損失が拡大する」
- 売りたい衝動:「今すぐ売って損失を確定させたい」
これらは人間の本能的な反応で、誰でも感じるものです。
やってはいけないこと
暴落時に絶対にやってはいけないのは、以下の行動です。
- 狼狽売り:不安から売却してしまう
- 損切り:損失を確定させてしまう
- 取引画面の頻繁なチェック:不安が増幅される
乗り越え方
暴落を乗り越えるための対策は以下の通りです。
- 過去のデータを参考にする:過去の暴落(リーマンショック、コロナショックなど)の多くは、数年で回復した例があります(ただし将来も同様とは限りません)
- 積立を続ける:暴落時は価格が下がっているため、同じ金額でより多くの口数を買える可能性があります
- 相場を見ない:取引画面を開かず、日常生活に集中する
僕も最初は真夜中の値動きが気になって眠れない日もありましたが、積立設定にしてからは取引画面を開く必要がなくなり、気持ちが楽になりました。
次に読む記事
暴落不安を乗り越えるメンタル対策 — 暴落時の具体的な対処法と心構えを解説
⑤ 長期継続のコツ(続けることの重要性)
積立投資で最も大事なのは、「続けること」です。長期継続のコツを紹介します。
長期的な視点を持つ
ジェレミー・シーゲルの研究などを参考にすると、過去のデータでは長期的に株価が上昇傾向にあった期間が多く見られます。ただし、これは過去のデータであり、将来の結果を保証するものではありません。長期的な下落や停滞が起こる可能性もあります。
続けることの重要性
積立投資は、「複利効果」と「時間」を活用する投資法です。年利・評価額は上下し、手数料・税金等で変わりますが、続けることで資産を育てる可能性があります。
習慣化の方法
長期継続のコツは、以下の通りです。
- 自動設定にする:毎月自動で積み立てる設定にして、手動で買う手間を省く
- 取引画面を開かない:相場を気にせず、日常生活に集中する
- 最小限の振り返り:年数回程度、ルールを決めて確認する(頻繁に見すぎると値動きが気になってしまう)
他人と比較しない
SNSなどで他人の運用成績を見ると、焦りや不安を感じることがあります。しかし、投資は他人と競うものではありません。自分のペースで、自分の目標に向かって進めることが大事です。
次に読む記事
長期投資を続けるための考え方 — 習慣化のコツと振り返りのルールを解説

積立投資の典型的な失敗例
積立投資を続けるうえで、よくある失敗例を紹介します。
失敗例1:短期的な値動きに一喜一憂して売却してしまう
株価が下がったときに不安になって売却してしまうケースです。過去のデータでは長期的に回復した例が多く見られますが、将来も同様とは限りません。短期的な値動きに惑わされず、淡々と続けることが大事です。
対策:取引画面を頻繁に見ない。自動設定にして、相場を気にしない。
失敗例2:他人の成績と比較して焦る
SNSなどで他人の運用成績を見て、「自分も同じようにやらなければ」と焦るケースです。
対策:他人の自慢は気にしない、目にしない。自分のペースで進める。
失敗例3:生活費まで投資に回してしまう
余裕資金を超えて投資に回してしまい、急な出費に対応できなくなるケースです。
対策:生活費や緊急資金は別に確保する。ポイントを使った投資から始める。
まとめ:まずは「新NISA口座開設」から
積立投資は、STEP2で得た入金力を自動で育てる仕組みです。
- お金の3つのフェーズ(稼ぐ・増やす・守る)を理解する
- STEP3は「増やすフェーズ」への移行
- 初心者はまず「① 新NISA口座開設」から始める
- 途中参加者は診断結果に応じて分岐
次に読む記事
- 初心者向け:新NISA口座開設ガイド(N01)
- 設定方法:つみたて投資枠の設定方法(N02)
- 商品選び:商品の選び方(N06)
- メンタル対策:暴落不安を乗り越えるメンタル対策
- 長期継続:長期投資を続けるための考え方
参考/参照
本記事の情報は運営者の経験に基づくものです。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。最終的な判断は自己責任でお願いいたします。情報は2026年2月時点のものです。
